何が起こるか分からない12歳の受験。だからこそ、事前の心積もりが必要
「中学受験は12歳の子どもが挑む入学試験です。小学生で子どもがまだ未知数なぶん、どうしても高望みをしてしまう傾向にあります。しかし、そうはいっても12歳はまだ子ども。子どもがすることに『絶対に大丈夫』はないのです」(以下、田中さん)
「東京都と神奈川県の入試解禁日に当たる2月1日には、首都圏の受験生のほとんどが試験に臨むことでしょう。その翌日、翌々日も恐らく受験日として設定しているはずです。では、もしあなたのお子さんが1月31日にインフルエンザに罹ってしまったらどうしますか? また、絶対に合格すると思っていた学校が不合格だった場合はどうしますか? 中学受験には、そういうリスクがあることを常に親は考えておかなければなりません。ところが、多くの親が『わが子に限っては…』と甘く見てしまいがちなのです。それでは、何か起きてしまったときに動揺するだけです」
では、親が事前にすべきこととは何なのでしょうか? 風邪やインフルエンザの対策としては、病院で予防接種を受けさせたり、日ごろからうがいや手洗いをさせたりするしかないでしょう。万が一、罹ってしまった場合は、病院で薬をもらうなどし、対応するしかありません。けれど、受験校選びにおいては「事前の戦略次第で“合格”を勝ち取ることができます」と田中さんは話します。
「最初に一つ決めておかなければならないことがあります。それは、どんなことがあっても公立中には行かないのか。それとも志望校が不合格だったときは、公立中に行くことも視野に入れるか、を選択することです」