防犯ブザーは機能していないのでケータイは必須
羽生祥子編集長 皆さんは入学した後の子どもの防犯対策として、具体的にどんなことをしていますか?
杉山 うちは子どもに携帯電話を持たせているので、大通りを歩いて駅で私と待ち合わせるまでの道中は、ずっと私と携帯で話しながら歩いています。学校は基本的に携帯を持ち込むことは禁止なので、一度、先生に見つかって「持ってこないでください」って言われたことがありました。
でも、確かに学校の勉強には必要ないけれど、学校の外で起こることに学校が責任取ってくれるわけじゃないから、そんなことを言われるのはおかしいなと思って、「うちは私が働いているし、持たせます」と伝えました。それでダメとは言われていません。
鹿島 うちも携帯電話を持たせるための届け出をしています。やっぱり持たせておきたいですよね。
杉山 最低限、子どもがSOSを発することができるという意味でも安心。学校で配られる防犯ブザーはGPS機能が付いていないですし、鳴っても周囲の誰も反応しないし……。
―― 防犯ブザーはほとんど機能していないですね。夏に授業参観に行ったら、帰りの会が終わった後ふざけたり紐がひっかかってしまったりで、ひぐらしのようにみんなのブザーが鳴っていました(苦笑)。皆さんは、知らない人に声を掛けられたらどうするかを、お子さんと話していますか?
竹田 娘は「声をかけられても行かないよ」と言っています(笑)。ニュースのたびに、ついていっちゃダメだよという話を私がするのですが、女の子だからなのでしょうか、「そんなの知ってる」って。
鹿島 まったく同じです。うちの娘も「そんなの行くわけないよ」と言いますね。「何言ってんの」みたいな感じで。
―― 私の娘も、「もしそんな人がいたら、バカじゃないのって挑発して逃げてやる」と言うから、「挑発したらダメ! それでカッとなって殺してしまった犯人だっていたんだよ。透明人間になったと思って通り過ぎなさい」と慌てて言い聞かせたら、さすがに神妙な顔をしていました。