カフェとワークショップで水族館は大盛況

 ペンギンプール近くの踊り場のステージは、様々なワークショップをはじめ、来場者が参加できるスペースとして開放されている。この日は敷物の上にペンギン達のぬいぐるみが並べられ、子ども達が遊んでいた。ぬいぐるみに巻かれたマフラーはスタッフの手作り。マフラーの色は実際のペンギン達の識別バンドの色と対応しているのだそう。

 ぬいぐるみを一列に並べて「ペンギンの幼稚園」を作っていたのは、4歳と2歳の姉弟。お母さんによると、すみだ水族館はエレベーターが広く、夫婦と3人きょうだい、大きなベビーカーが乗っても広々。カフェや椅子で休憩しやすいのも子ども連れにはうれしいそうだ。

館内はじゅうたんが敷かれており、転んでもOK。よちよち歩きの子どもに優しい
館内はじゅうたんが敷かれており、転んでもOK。よちよち歩きの子どもに優しい

 そのカフェとは、プールのそばにある「ペンギンカフェ」。「小笠原の塩バニラソフトクリーム」や「ちんあなごチュロス」、青く光るLEDの入った氷型キューブが浮かぶ「ブルーナイトカクテル」などオリジナルメニューが豊富にそろっている。

 「ホットコーヒー購入でお代わり無料、年間パスポート提示でソフトドリンク100円、Wi-Fi接続などのサービスがあります。年間パスポートを使ってネットカフェ代わりにお仕事をする男性もいらっしゃいますよ」(近藤さん)

斬新なメニューがリピーターにも人気のペンギンカフェ
斬新なメニューがリピーターにも人気のペンギンカフェ

 カフェの隣の「アクアアカデミー」ではこの日、ペーパークラフトで恐竜を作るワークショップが行われていた。すみだ水族館では「『鑑賞』する水族館から、『体験』する水族館へ。」をテーマに、様々な体験プログラムやワークショップが行われている。

 過去には墨田区にゆかりのある葛飾北斎のスタンプTシャツを作るワークショップや、愛のメッセージが雪の降る大水槽に映し出される参加型プロジェクションマッピングなどが行われた。

 「すみだ水族館に来れば、常に何らかのイベントやワークショップが行われています。スケジュールを見て面白そうなイベントのときにぜひ来てください」(近藤さん)

取材した2月には福井県立恐竜博物館から来た「恐竜博士」と、触ることのできるディプロドクスの足の骨の化石も展示されていた
取材した2月には福井県立恐竜博物館から来た「恐竜博士」と、触ることのできるディプロドクスの足の骨の化石も展示されていた