「ただいま」の声もないまま、子ども達が玄関から自室に入ってしまう。お客様が来ていても、「こんにちは」どころか、テレビやゲームの画面から目を離さなかったりする。
「ちゃんと、あいさつしなさい」と言葉で何度言っても、子ども達は素知らぬ顔。
実は、あいさつをしたくないのではなく、人見知りをしていたり、改まってあいさつするのが恥ずかしかったり、子ども達なりの理由があるのかもしれません。
あいさつを交わせば、無意識のうちに心もキャッチボールをします。人とかかわりあう最初の一歩は、この目に見えないキャッチボールから始まると言えます。
無理強いするのではなく、あいさつしやすい環境を整えることも大切です。今回は、そんな見えないキャッチボールが自然にできる間取りを考えてみます。
次ページからは、『子どもの心が育つ魔法の家のつくりかた』の本文より家づくりのヒントを紹介します。