おはよう階段

 家の階段はどこにありますか? たとえば、玄関から入って、親に姿を一度も見せずに二階の自室に行ける階段。ここにはあいさつのチャンスはありません。

 そこで、リビングの一角に、階段をしつらえる間取りはいかがでしょう。「おはよう」「おやすみ」「ただいま」が自然にちゃんと言える環境になります。名付けて「おはよう階段」

 ついでにいうと、夫婦だって仲良しになります。プロ野球ニュースを見ている夫にひとこと「先に寝るね、おやすみ」、台所で朝から味噌汁のいい匂いをただよわせ、忙しそうにたちはたらく妻に「おはよう!」。小さなひとことですが、それがないのとあるのとでは、大違いです。

 いわば、おはよう階段とは、心のキャッチボールをする愛情から生まれた間取り、といってもいいのかもしれません。