日経DUAL読者の皆さん、こんにちは。治部れんげです。今回は、フェイスブックでの投稿で、驚異の17万「いいね!」を獲得し、『赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。』を著した境治(さかい・おさむ)さんをご紹介します。

3歳の娘があんまりかわいくて、つい「ねー、愛してるって意味分かる?」

 昨日うれしいことがあったので、最初にそのことを書きます。それは3歳の娘。寝る前に「ママ、トイレ行こうかな」と言ったら「ついてってあげる。ママ一人だと、こわいかもしれないから」と言って、子ども用のトイレに座って「お付き合い」してくれました。

 あんまりかわいいので、週末この子に振り回されたことも、翌朝、寝起きが悪くて20分くらい蹴飛ばされることも忘れて「ねー、愛してるって意味分かる?」と聞いたら、真面目な顔でうなずいたので、ぎゅーをしました。たぶん、共働きで子育てしている皆さんも、同じような日常を送っていることと思います。

 こんなふうに子どものかわいらしさに毎日触れていると、たとえ面倒臭いことがあっても子どもは素晴らしい……って思いますよね。だからネットでちょくちょく見かける「子どもの声がうるさい」系の話題を、私はあえて見ないようにしていました。だってつらいし、何より腹が立ちますから。

 だいたい何なの、保育園ができるとうるさいって。電車で子どもが泣いたら、あやしてあげればいいのに。そもそもベビーカーが邪魔だって、せこいこと言わないでよ。あなたの年金、誰が払うと思ってるわけ?

 こんな気持ちでうんざりしていた私をスッキリさせてくれた記事がありました。昨年1月末にハフィントンポストに掲載された「赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。」という記事です。