日曜も、夫より妻のほうの負担が重い

 乳幼児がいる共働きママの1日(平日)をみたのですが、家事・育児が結構な比重を占めています。図1を全体的にみると、1日の四角形の4分の1ほどがピンク色ないしは黄色です。

 それでは、パートナーの共働き夫の図はどういう模様でしょうか。妻と夫の図を左右に並べてみました(図2)。先ほどの図の行動カテゴリーを5つに簡略化しています。自由時間とは、テレビ・新聞、休養・くつろぎ、学習、趣味、スポーツ、ボランティア、交際をまとめたものです。

 妻と夫では、図柄が大きく違っています。もっぱら、青色とピンク色の面積の違いです。平日では家事・育児をする夫はとても少なく、夜の時間帯に5%ほど(20人に1人)がやっている程度です。妻にとって頼みの日曜でも、夫のピンク色はさほど大きくなく、日中に子どもの遊び相手を少しするくらいでしょうか(1割ちょっと)。日曜では、「仕事+家事・育児」の第2次行動の領分が、明らかに「妻>夫」である点にも要注意です。

 夫婦の仕事時間や家事・育児時間は平均値で示されることが多いのですが、このような1日の生活行動分布図でみると、いびつな実態がよく伝わってきます。仕事にもまして、家事・育児の分担の偏りは顕著です。わが国の人口の再生産が、女性の(無償の)見えざる「シャドウ・ワーク」にいかに依存しているかが分かるというものでしょう。

 最近、女性の社会進出の必要性がいわれていますが、そのための重要な条件は男性の家庭進出です。後者を欠くことは、女性にダブルの負担を強いることと同義です。手元にデータがないのですが、女性の仕事時間はここ10年ほどでかなり増えていることでしょう。しかしそれに見合う形で、男性の家事(育児)時間が増えているのかというと、怪しい気がします。その結果、先ほど述べたような悪い事態になっているのではないか…。こういう懸念も持つのです。