目の前で見られるオットセイのゴハンに大興奮!
ここでオットセイのゴハンの時間となった。プール上方のスロープのゲートが開くと、飼育スタッフの後を追ってオットセイがやってきた。すみだ水族館のゴハンの時間は他の水族館とは一味違う。水槽越しにエサやりを眺めるのではなく、来場者のすぐ近くまでオットセイが来てくれるのだ。
「オットセイの背中はヌルヌルじゃないんですよ。毛がたくさん生えていて触っていて気持ちいいんです」と飼育スタッフ。水しぶきがかかりそうなほど間近で食事中のオットセイを観察できる。
続いて、飼育スタッフと一緒に走り始めるオットセイのアナちゃん。意外なほどの速さでスロープを駆け下りた後、なぜかすぐに引き返してきた。
「水槽を掃除しているダイバーに驚いたみたいです。アナは怖いことがあるとすぐに逃げ帰るタイプ。そしてジュアナに八つ当たりするんです」と飼育スタッフ。ジュアナちゃん、逃げてー!
オットセイのゴハンはシシャモやアジ、サンマなど。水をゼラチンで固めたゼリーは好き嫌いが分かれるとのこと。オットセイは鼻がいいので、薬を飲ませるときのためにゼリーに慣れさせているようだ。
ここまで読んだなら、きっとすみだ水族館の魚や動物たちに会いに行きたくなったはず。後編では、ペンギンやオットセイと並ぶ人気者「チンアナゴ」や、「クラゲ万華鏡トンネル」「東京大水槽」といったすみだ水族館ならではの個性的な水槽をたっぷりと紹介する。カフェやワークショップ、授乳室などの情報もお届けする予定なので、ぜひ子どもと一緒のお出かけに役立ててほしい。
(文/福村美由紀 写真/鈴木愛子)