巨大なプールでペンギン模様を観察

 水族館の中心とも言えるのが、ペンギンとオットセイが遊ぶ巨大なプール型水槽。吹き抜けになった2階からプールを見下ろしていた2歳の子はペンギンが大好き。年間パスポートを使ってすみだ水族館に通い始め、前回はペンギンの前で1時間も過ごしたそうだ。

 「年間パスポート(大人4100円、3歳未満無料)はお得感があるため、近所に住むご家族は年間パスポートを買われることが多いですね。平日の昼間にはお母さんがお子さん連れで遊びに来て、ママ友と椅子に座っておしゃべりされていますよ」(近藤さん)

ペンギン好きなら、上から下からじっくりペンギン観察できるプールの前で一時間は当たり前?
ペンギン好きなら、上から下からじっくりペンギン観察できるプールの前で一時間は当たり前?

 ペンギンの水槽では、0歳のペンギンがダッシュで泳ぎ回っていた。その間、岩場で飼育スタッフのお姉さんに抱っこしてもらっていたのが、おととし生まれたはなびくん。

 「大人になりかかっている今も甘えん坊で、スタッフが座ると膝に上って眠ってしまうんです」(近藤さん)

 一番背の高い岩の上に立っていたのはローズくんとその彼女。「モテないローズくんにやっと彼女ができた!」と飼育スタッフは沸き、パネル展示でも紹介されていた。ペンギン社会の中では誰が誰の彼女を略奪したなどと複雑なペンギン関係が構築されているそうなので、気になるペンギンを見つけたらどんな子なのか飼育スタッフに質問してみよう。

お姉さんに抱っこされてご満悦のはなびくん
お姉さんに抱っこされてご満悦のはなびくん

柱のそばにはローズくん達
柱のそばにはローズくん達

 3月21日からはこのペンギン達を主役にした新しいプログラムが始まる。好奇心旺盛で珍しいものを追いかけるペンギンの生態を引き出す光の演出は常時行われる。1日4回、10分間上映されるプロジェクションマッピング「Penguin Candy」では、色とりどりのキャンディーを模した光でペンギンのプールが満たされる。ペンギン達が元気いっぱいに光と戯れる姿に期待したい。

ペンギンの雌雄を判定するのは難しいのだとか。飼育スタッフは顔や模様、行動でペンギンを見分けているが腕に巻かれたバンドの色でも識別が可能
ペンギンの雌雄を判定するのは難しいのだとか。飼育スタッフは顔や模様、行動でペンギンを見分けているが腕に巻かれたバンドの色でも識別が可能

ペンギンにゴハンをあげた帰りの濱田一毅さん。「ペンギン達が大好きなアジのほか、栄養面を考えてキビナゴも与え始めました」。ちなみにすみだ水族館ではペンギンや魚などにあげるエサはすべて「ゴハン」という温かみのある表現で統一されている
ペンギンにゴハンをあげた帰りの濱田一毅さん。「ペンギン達が大好きなアジのほか、栄養面を考えてキビナゴも与え始めました」。ちなみにすみだ水族館ではペンギンや魚などにあげるエサはすべて「ゴハン」という温かみのある表現で統一されている