一人でやらず、情報を「つなぐ」

 「皆さんもうお気づきかと思いますが、現場ではこの『つなぐ』が大切であり、それが私達が東日本大震災緊急支援で得た教訓でもありました」(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、東日本大震災復興支援事業部、プログラム・スペシャリスト、赤坂美幸さん)

 大きな災害が起きたときは支援者同士がつながり、情報をシェアして、専門家がいたら任せる。例えば、話を聞いた6歳の女の子に支援が必要と判断したら、周りを見て保健師や心理の専門家に声を掛けてつなぐことが大事なのです。

 人、もの、情報など、「つなぐ」先は様々です。

 被災後の避難所のような場所では、支援の緊急度が高い子どもを探し出すことが先決です。「子どものためのPFA」は、専門家でない人達が「見る」「聴く」「つなぐ」の3ステップで支援の優先度の高い子を見つけ出し、次の支援に早くつなげるツールとして役立てるものです。