働く側から見た「企業で女性を長く活躍させるために必要なこと」

 続いてユナイテッドアローズ・執行役員の山崎万理子さんと、日経DUALの羽生祥子編集長は、「活躍できる女性社員の育て方」について話した。

 山崎さんは「仕事で失敗したときや、理不尽な処遇を受けたとき、いつも“この状況で学べることって何だろう?””乗り越えないといけない壁は何だろう?”と考えてきた」と自身の体験を示し、女性が組織でいきいきと活躍し続けるためのコツを挙げた。

ユナイテッドアローズ・執行役員の山崎万理子さん
ユナイテッドアローズ・執行役員の山崎万理子さん

 「どんな社員でも、女性に限らず、壁を乗り越えるのは簡単なことではありません。優秀な女性ほど、まじめで正義感が強い傾向がある。それゆえに、問題が起きたときにどんどん壁に近寄っていって、何が問題なのか見えなくなっているケースが多い」と指摘。このような時にはどうすればいいか。「壁から離れ、状況を俯瞰したり、第三者から意見を聞いたりすることで解決できます」(山崎さん)。

 「自分では見えなくなっている壁も、離れて見ればその状況を冷静に判断することができます。全体を見渡せば、解決の道も見えてくるかもしれません。壁から離れるためのスキルを習得したり、人脈を形成したりする必要もあります」(山崎さん)

実践で使える! 女性社員のパフォーマンスを最大限に引き出す方法

 一方、日経DUAL編集長の羽生祥子が解説したのは、さまざまな企業の取材を通じて見てきた「子育て中の女性社員が活躍し出す瞬間」。

 そこには「透明化」と「クオリティ維持」の2つのポイントがあるという。