「今後40年生きるのは、私たち」という自覚が世の中を変える
つまり、勝ち逃げ世代を見送るだけのじり貧の絶望か、人任せをやめて社会を変える勇気か、どちらかを選ばなくちゃならないところまで追い詰められているのだ、私たちは!
かつての豊かさが忘れられない人たちがやり方を変えたくないと言うなら、あなたが動けなくなっても生き延びられる世の中にするにはやり方を変えるしかないと言わなくちゃならないし、お仕着せの戦後を生きたと思っている人たちが戦後を終わらせてから死にたいというなら、今後40年生きる私たちは今を戦前にしたくないと大声で言うべきだ。もう、代わりに言ってくれる大人はいない。自分が、世の中を動かす世代になったのだから。
「私たち、人数が多いから力があると思う」と発言した私に、帰り際にひとりの男性が声をかけて来た。「今日一番の収穫は、僕らが同じ世代だと気がついたことです。みんなでやれば世の中を変えられるかもしれないんだね」
最大で、最後のチャンス。久しぶりに、街の灯が明るく見えた夜だった。