公募校長になって2年目。今年度も、終わりに近い。
「民間人校長」とひとくくりに言われるが、前職によって全く違う。企業での管理職も務めていたが、自営業の時間が長過ぎた。自分で決めて自分で動くスピード感に慣れていただけに、予算書や申請書の数々はストレスでしかない。しかし、2年も経つと人は慣れてくる。大量の書類にハンコを押すことも、気軽に必要な物が買えないことにも。
そういえば、夜中に執筆やWEB制作をしていたころは苦手だった早起きも、当たり前になっている。
朝は、5時半に起きて7時前に家を出る。通勤電車に、45分揺られる。乗り換えは1回。通勤中に、スマホで前日の日記を入力する。毎日、1000字前後になる。昨日の出来事を整理し、今日やるべきことの優先順位を確認する。書き終わったら本を読もうと、いつも2冊ほど抱えている。最近は、疲れてなかなか読めない。最初は緊張感だらけだった対人関係も、和やかに日々が過ぎていく。運動場では子ども達とドッジボールをし、廊下で卒業式の歌の練習に耳を傾ける。