海外に子連れ赴任、重圧に耐えるには……

 単身赴任デュアラーは、仕事と家事・育児とを両立させるため、周囲のサポートが以前にも増して必要になってきます。

 例えば、Fさんは、夫の単身赴任をきっかけに義母と期間限定の同居生活を送ることにしました。「夫の両親は1年後に定年退職し、上京する予定だったので、義母に1年前倒しで単独上京してもらい、子育てと家事を助けてもらっている」(妻Fさん、夫が単身赴任中・子ども1人)。

 また泊まりで出張することもあるGさんは、「実家近くの保育園に転園し、住まいも実家のそばに移した。親のサポートを受け、仕事と育児を両立している」(妻Gさん・夫が単身赴任中・子ども1人)。

 実家のサポートを得られない場合、シッターやファミリーサポート、ママ友など、困ったときに子どもを預けられる相手を見つけておかなければなりません。「母と義母のサポートを得られないのでシッターさんは必須。3人のシッターさんと一緒に頑張っている」(妻Hさん・夫が単身赴任中、子ども1人)、「妻の仕事が忙しいときは下の子の保育園の送りをファミリーサポートに依頼していた」 (夫Iさん・自身が過去に単身赴任・子ども2人)。

 子ども1人を連れて自身が海外赴任中の妻Jさんは、定期的にベビーシッターを雇って子どもの世話をしてもらっています。

「夫も親戚も友人もいない環境では、仕事や家事の大変さ以上に、自分一人で子どもを守らなければならないという重圧に押しつぶされそうになる」
(妻Jさん・自身が子連れで赴任中・子ども1人)

 Jさんは以前、残業や接待時だけシッターを利用していましたが、今はジムに行ったりカフェに行ったり、リフレッシュのためにもシッターを利用することもあるそうです。