水ぼうそう(水痘)は2014年秋に定期接種化されましたが、おたふく風邪は任意接種のため、接種率は30%程度にとどまっています。しかし、全員が2回の任意接種で予防してほしい病気です。まずは、田中秀朋医師による解説をお届けします。
3歳~小学生の感染が多い。流行年には年間100万人も感染
おたふく風邪は、せきなどによる飛沫感染か、唾液などによる接触感染でうつります。空気感染する水ぼうそうほど感染力は強くなく、気を付ければうつらないで済む場合もありますが、集団生活では流行しやすいのでワクチンで予防することが大切です。
4年に1度の周期で流行が起きていて、多い年では年間100万人がかかると言われています。最近では2014年に流行が見られました。
3歳から学童期(小学生)までの罹患が最も多く、2歳までの子どもはかかっても不顕性感染といって症状が出ずに終わることが多いようです。