女性のための再就職支援プログラムというのは、いくつかの大学でもありますが、日本でいちばん古くから続いているのが、こちらの「日本女子大学リカレント教育課程」。

 「離職し、“私の人生、今のままでよいのだろうか?”と模索する女性を、もう一度社会の場に戻せないか?」という思いから、2007年からスタート。2014年9月までに351名が入学しています。
 それまで前例がなかったため、試行錯誤しながらプログラムを組み上げてきたんだそうです。

 応募資格は、4年制大学を卒業した、就業経験のある女性。年齢は不問です。
 定員は30名。入学試験(英語の筆記試験、PCテスト[文書作成]、面接)を受け、合格すると1年間受講生として日本女子大学に通うことになります(試験自体はそんなに難しいものではないそうです)。
 これまで98大学・大学院出身者が入学しており(1位:慶応義塾大学 2位:上智大学&早稲田大学 4位:立教大学)、日本女子大学の卒業生に限らず、広く門戸が開かれています。

英語やITの実践力のみならず、働く意識から変えていく

 どんな講義を受けられるのか? というと……

 まずは、再就職に必須といわれる「英語」と「IT」を、必修科目として学んでいきます。
  「英語を学び直すなら、リカレント教育課程へ」と言われるくらい、英語の講義が充実している! とのことで、TOEIC730点、もしくは850点の取得を目指す講義や、ビジネス英語、時事英語で英語力を高めていきます。
 大学なので、講師の質が高いのも魅力的です。

 「ITリテラシー」の講義では、Word・Excelを使いこなす実習を中心に、PowerPointによるプレゼンテーションの作成までを学習します。
 「私はちゃんと、英語とITの技術を持っていますよ」と、企業に言える状態まで持っていってくれるんですね。

 と同時に、「キャリアマネジメント」の講義を通して、各自のエンプロイアビリティ(働く自覚と自信、社会性、責任感、コミュニケーション能力)を再開発し、履歴書の書き方から面接の受け方までも学んでいきます。
 「これまでの経歴を持って、どうしたら希望職種への再就職をかなえられるのか?」その間にあるギャップを埋める手段を考え、再就職への対策をたてていきます。
 こうした実用的な講義が受けられるのは、大きいですよねぇ。