新築、リフォーム時に検討! 設置費用は?

石井 家族数やライフスタイルに合わせて色々選べるのもいいですね。取り付けは簡単にできるのですか?

山本 はい、お客様のお宅の状況によってかかる時間は異なりますが、戸建ての場合はまず配線やタンクやヒートポンプユニットを設置する基礎工事を行います。その後、装置を設置するのですが、設置工事自体は半日くらいで終わります。

フーハ東京に展示してあった室外機(手前)とタンク。設置スペースはそれなりに必要だ。ちなみに、茶色の商品は参考展示中
フーハ東京に展示してあった室外機(手前)とタンク。設置スペースはそれなりに必要だ。ちなみに、茶色の商品は参考展示中

石井 装置は結構大きいですよね。

山本 ヒートポンプユニットはエアコンの室外機くらいの大きさなのですが、タンクは370Lや460Lが主流ですので、ある程度のスペースは必要です。最近では薄型のタイプも出てきていますので、マンションのベランダにも置けますよ。

石井 費用はどれくらいかかるのでしょうか?

山本 これもメーカーよってお値段が異なるのですが、決して高くはありません。一般的な給湯器よりは少し高価ですが、光熱費のランニングコストを考えると、十分回収が見込めるからです。新築やリフォームなどのときに導入を検討いただくのがよいと思います。

石井 先のことを考えると決して高い買い物ではないですね。新築やリフォームのときなどは、導入を検討してみるとよさそうですね。

~利用者に聞いた! エコキュートの使い勝手~

不動産会社勤務の吉良陽平さん(右)に石井アナが伺った
不動産会社勤務の吉良陽平さん(右)に石井アナが伺った

 昨年、マンションを購入したのですが、マンション選びの重要ポイントは、まず場所と間取り。省エネに関してはプラスアルファの要素で、あったらいいな、という程度の感覚でした。しかし、購入検討物件に採用されているエコキュートについて調べると、電気代の安い夜間に1日に必要な量のお湯を沸かすという、共働きの我が家にはピッタリのシステムだということが分かりました。また、省エネだけでなく、安全性や使い勝手の良さ、さらに災害時にも貯水を生活用水としても使えるなど、メリットが大きいことが分かり、エコキュート付き物件の購入を決断しました。

 賃貸マンションのころはガスと電気の併用で、まだ子どもも生まれていなかったので単純に比較はできないのですが、エコキュートになってからは食洗機もよく使っているし明らかにお湯の使用量が増えているにもかかわらず、今の電気代は、以前ガス代と電気代で払っていた総額とほぼ同じくらいです。

 お湯の残量がパネルで表示されるのが便利ですね。それを見ると何にどれくらいお湯が必要なのかということが感覚的に分かるようになりました。特に省エネを意識しているわけではないのですが、毎日見ているうちにおのずと無駄遣いをしなくなったこともメリットかもしれませんね。

 共働きなので出勤前はバタバタと忙しく、同時にお湯を使うこともありますが、それでもお湯の勢いが弱くなることはありません。また、エコキュートを使って1年以上経ちますが、お湯切れをしたことは一度もありません。昼間の休止ボタンも長期で留守にするときしか使っていません。エコキュートの「おまかせモード」に任せっぱなしです(笑)。

住宅の省エネルギー基準にも有効!

 2013年10月に改正、施行された住宅の省エネルギー基準では、「外皮性能」※1と「一次エネルギー消費量」※2の2つの基準値より構成されており、2020年をめどに基準義務化が検討されています。家庭の消費エネルギーの約1/3を占める給湯用途への“エコキュート”の利用は、「一次エネルギー消費量」の基準値を満たす有効な手段の一つです。

※1:従来の省エネ基準における外皮性能を中心とした基準から、断熱・遮熱性能などを規定
※2:各種設備機器の効率や再生可能エネルギーの導入を勘案して、総合的な省エネルギー性能を規定

■選ばれたのはエコキュート 400万台突破:(一財)ヒートポンプ・蓄熱センター
https://www.hptcj.or.jp/individual/tabid/149/Default.aspx

■エコキュート入門:ダイキン工業
http://www.daikinaircon.com/sumai/alldenka/ecocute/intro/index.html?ID=sumai

■フーハ東京
http://www.daikin.co.jp/fuha/tokyo/

(文/永浜敬子、写真/石井明和)