「最初から認可園に」という考え方に固執せず、リラックスして臨む

画像はイメージです
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Q5. わが子を保育所に入れられるかどうかが不安で、子どもを持つということを躊躇するカップルに対し、アドバイスはありますか?

A5. 2015年度からの新制度では小規模保育など認可の保育の種類が増えます。「最初から認可保育園に入らなければならない」と思い込むのではなく、「希望順位は決めても、最終的にはどこかに入ることができれば大丈夫」とリラックスして考えることも必要です。

 私自身の子育てでも、最初は保育ママにお世話になり、その後は認可の私立園に子どもの保育をお願いしていました。保育ママさんには、ずいぶん子育てを支えていただきました。

 認可保育園が第一志望だったのに落ちてしまったという人も、認可外に在籍すれば、認可の入園選考(利用調整)で優先順位が上がります。それまでの間、納得して通える認可外施設等を選んでおくことが大切です。

 2人目をどうしようか迷っている人もいるでしょう。入園の審査では「きょうだい加点」という項目がありますので、2人目以上の子どもを持つタイミングとしては、上の子どもが在園している間が有利だと言えます。ただし、地域によっては育児休業中の上の子ども(特に3歳未満の場合)は退園しなくてはならず、再入園でも優先されない場合もありますので注意が必要です。

 また、今回「みんなのラクラク保育園検索」の自治体情報ページに「普光院チェック」を寄稿するに当たり、86自治体の保育施策を改めて見直し、大きな発見がありました。都心から離れた地域の中には、人口が横ばいでも待機児童対策をしっかり実施している自治体があり、ここ数年で入園事情が好転していくのではないかと思われました。

 通勤は少し大変になりますが、延長保育をうまく利用すれば、場合によっては都心よりも保育に困らずに生活できるでしょう。これから妊娠・出産を考えている方は、「普光院チェック」に目を通していただくことをお勧めします。

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「普光院チェック」の事例 足立区の「普光院チェック」ページ

(取材・文/日経DUAL編集部 小田舞子、撮影/鈴木愛子)

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