あなたにとって「働く」とはどんなことでしょう。妊娠や出産を機に仕事を辞めたというママの中には、素晴らしい経歴をもっていたり、子育て中に勉強をしていたり、頑張っている人がたくさんいます。もし心のどこかで「働きたい」という気持ちがあるのなら、「働く」と決めてみませんか。このコラムでは、働きたいという気持ちを持ちながらも働き始められなかったママ達がもう一歩踏み出すことができるようになるためのノウハウをお届けします。本コラムは、書籍『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』から転載しています。

「働く」にもいろんなスタイルがある

 「働く」というと、あなたはどんなイメージを持ちますか?

 正社員、契約社員、派遣、パートやアルバイト、自営業、起業など働き方は多種多様。働くというと、勤務するイメージがありますが、在宅勤務や、テレワークなどの働き方も広がっています。

 「バリバリと働きたい」のか「家族との時間が最優先」なのかによって、勤務形態や勤務時間も変わってくるでしょう。

 「家計を支えるために働く」のか「自分が自由に使えるお金がほしいから」なのかなど、「働く」に対する想いは、ママによって違います。まずは、自分が何のために働きたいのかを踏まえた上で、働き方を考えましょう。

賃金労働だけが「働く」ではない

 「ママが働く」となると「再就職」というイメージが強いかもしれませんが、就職以外にもさまざまな選択肢があります。

 「働く」の語源には諸説ありますが、「傍(はた)を楽にする」から生まれた言葉だという説もあります。そう考えると、賃金労働だけでなく、家事をして家族を楽にすることも、地域の子どもたちに絵本を読むことも、ママサークルも、自分の力を活用できるボランティアもすべて「働く」だと捉えることもできます。

 大きな意味で「働く」をイメージしてみましょう。ボランティア活動をする中で、将来の仕事につながる貴重な経験が得られたり、人とのつながりが生まれることもあります。地域情報誌の編集をボランティアでしていた人がその制作物を作品として雑誌社に送り、編集者になれたという話もあります。仕事を辞めてブランクがある人は、地域活動からスタートして、徐々に仕事スイッチを入れていくのもよいでしょう。その中で自分の本当にやりたいことが見つかるかもしれません。