「え? 明日保育園の発表会だよ!」「え? 聞いてないよ」――忙しいデュアラーの家庭では、そんな会話が家族で交わされることも少なくないはず。情報共有に避く時間があまりない、仕事やFacebookなどの膨大な情報に埋もれて大切な情報のやり取りが難しい。そんな悩みを解決してくれるのが、「クローズド」(閉鎖型)のSNSやグループウェアなどのサービスだ。
遠隔地に住む祖父母とストレスなく写真シェア
ウェルスタイル(東京・渋谷)が提供する、家族だけが閲覧できるSNS「ウェルノート」では、画像や動画だけでなく、子どもの身長や体重などの成長記録を残せる。閲覧できるメンバーに祖父母も加えて3世代で共有できるのが人気だ。
運動会の写真や七五三の写真など、遠隔地に住む祖父母に、簡単に写真や動画を送ることができ、投稿時には簡単なコメントも書き込める。顔文字やイラストなどのわかりやすいスタンプもあり、投稿された孫の写真にスタンプで返す祖父母も多いという。
「フォトブックを作ったり、プリントして送ったりする手間がいらず、昼休みなどにアップロードしておけば祖父母に見てもらえる。電話だと双方の都合が良い時間にかけるのはなかなか難しいものだが、これなら意思の疎通もお互いにストレスなくできるので便利」とITジャーナリストの高橋暁子さんも太鼓判を押す。
実際、ウェルノートを利用する50代以上のユーザーは3割もいる。直近半年で利用者は2倍に増える人気ぶりだ。