活躍中の子を身近に感じて切磋琢磨。意外な効果も
「おはようございます!」
オートロックのドアにIDカードをかざし、続々とエントランスを通過して来る「EXILE PROFESSIONAL GYM (以下、EXPG)」東京校の土曜KIDSクラスの子どもたち。スタッフに目でうながされ、脱いだ靴を片付ける3歳の子の姿もある。
東急東横線の中目黒駅から徒歩10分の目黒区東山。この近辺は、EXPGやLDH、24karats(LDHが手がけるアパレルショップ)などEXILE関連の事務所や店舗が点在するエリアだ。
やってくる子ども達のファッションは様々。24karatsの服を着た子も、Tシャツ短パン姿の子もいる。見送るお母さん方も、ヒップホップ系あり、コンサバワンピあり。一般的なスポーツクラブの送迎ママよりおしゃれ度はかなり高い。
これから始まるのは、キッズの中でも3歳から小学2年までの小さい子たちを対象にした「フルーツ(入門)クラス」のダンスレッスン。体験レッスンを終えて入校を決めたら、参観日以外、親はエントランスまでしか入れない。服装は自由だが、挨拶やマナーには厳しめだ。
ロッカールームでしたくを済ませた20人ほどの子どもたちが、前の時間帯のレッスンをガラス越しに見ながら自分の番を待っている。男女比は7割女子というところか。
いったんスタジオに入ると、1時間のレッスン中、集中力を途切れさせることはできない。大音量の中、気を抜くと先生の叱責を受ける。足の開きが足りないと「足!」、気が散ると「そこ!」。体幹トレーニングばりのハードなダンスで、みんなで少し合わせては音楽を止めて個々に指導が入り、また続きをやっていく。レッスン終盤にはかなり続けて振りができてくる。1時間があっという間だが、流す汗の量は多い。
「小学2年はフルーツクラスの最年長になるので、3歳や4歳の子の面倒をよく見るようになります。『EX SHOW』でも、自分より小さい子の手を引いて舞台の立ち位置に連れていく子の姿も見られました。スタッフが教えるわけでもなく、関係性ができていくんです」(EXPG東京校校長のKAZUYAさん)。
小学3年~6年はフルーツクラスを卒業し、「トランプクラス」に移る。中学受験を機に辞める子もいれば、休学して復帰する子もいるのは、他の習い事と同じだ。
実際に通っている子どもと親は、どんなことを考えてここに通うのだろうか。話を聞いてみた。