ダンスだけではなく、自分の達成感を感じ、人とのまじわり方も学ぶ場

 レッスンの成果を確認し、自分の実力を披露できるのが、年に一度の成果発表の場である「EX SHOW」だ。2014年の「EX SHOW 2014 東京・横浜公演」は、7月5日・6日に東京・品川ステラボールで開かれた。約1800人を収容する客席には、生徒の家族とおぼしき家族連れに加え、THE RAMPAGEなどデビュー前のユニットやゲスト出演者目当ての女性もちらほら。ショーの冒頭に登場したのが、東京校と横浜校のKIDSクラスの子どもたちによる、かわいらしくもパンチあるダンスパフォーマンスだった。

2014年7月、東京・品川ステラボールで開かれたEXPG SHOW 2014
2014年7月、東京・品川ステラボールで開かれたEXPG SHOW 2014

 2014年、全国8カ所で開催された「EX SHOW 2014」。出演費用(衣装準備除く)やチケットのノルマはなく、入校したばかりの幼児も含め在籍生の大半が出演するステージだが、学芸会ノリを想像したら大間違い。エンタテインメント性の高さはプロのステージ並みだった。第一線で活躍する制作スタッフの演出を受けて、大勢の観客の前でパフォーマンスする機会を毎年得られることは、子どもたちにとって何より貴重な経験になりそうだ。

ダンスの魅力は、ある課題にチャレンジして、できたときの楽しさを感じられること。ひとつできたことで、もっとうまくなりたい気持ちにつながっていけば夢を見つけられる」とKAZUYAさんは語る。さらに「個人プレーでもありチームプレーでもあること」も大きな魅力だと言う。「みんなでひとつの作品を作るうえで協力し合わなきゃいけないので、共存性や助け合いなど、ひとりではできないことも学べ、ひいては人の気持ちがわかる人間に成長することにつながるんです。

 では、さっそく実際のレッスンの様子をのぞいてみよう。

(取材・文/日高郁子 写真/大橋宏明)