「EXILEみたいになりたい、EXILEと一緒にステージに立ちたいという夢を持つ子もいれば、『EX SHOW』(次ページ参照)に出ることで自分の夢を見つける子もいます。世界で活躍するダンサーになりたいと話す小学生もいるし、レッスンを受けていく中でインストラクターを目指す子もいる。CMのオーディションを受けるうちに演技に興味を持つ子もいます。何か夢を持って通いながら色々な経験をすることで、夢をかなえ、その先のもっと大きな夢に向かえる場所がEXILE PROFESSIONAL GYMです」

 3歳~小学6年を対象にしたKIDSクラスは、ダンスクラス、ボーカルクラス、アクトクラス(アクトは東京校・大阪校のみ)それぞれ週1回60分(一部90分)のレッスンで、ダンス+ボーカルなど複数受講も可能(費用は組み合わせにより変わるため、要問い合わせ)。

 東京校のカリキュラムを例にとると、ダンスクラスは土曜日の朝10時~夜8時まで受講でき、ボーカルとアクトは日曜日に受講できるので、平日の送迎が難しい共働き世帯にも便利な編成だ。

東京校のインストラクターであり、校長のKAZUYAさん
東京校のインストラクターであり、校長のKAZUYAさん

「3歳~小学6年のKIDSクラスは、まず自分の身の回りのことを自分でできるようにしよう、という目標があります。エントランスで親と離れ、自分で靴を脱いでロッカーで着替えをして、自分のレッスンスタジオの前に並んで待つことができるようになることがスタート」(KAZUYAさん)。最初は新しい環境に慣れずに泣いていた子も、周りで踊っている子たちを見るうちに、やがて輪に入って動き出すという。

 レベル別クラス編成が始まるのは小学3年生以上で、入門、初級、応用と上がっていく。当然のことながら、上のクラスに行くほどアーティストと一緒にステージに立つ機会は増える。

 2014年EXILEに加入した佐藤大樹(20)は、高校からEXPGの一般の初級クラスに入ってダンスを始め、あるミュージックビデオのオーディションに受かったのを機に出演依頼が相次ぎ、特待生となり、オーディションを経てEXILEメンバーに抜てきされた。同時期にEXILEに加入した白濱亜嵐(21)は松山校の出身、関口メンディー(24)は東京校の出身。スクールがプロダクションの育成部門として機能していることがうかがえる。

 デビューへの道筋が用意されているわけではなく、チャンスをつかむのは自分自身。とはいえ、つかむ力を蓄える場であるのは確かだ。