日本へのお土産はスーパーやバザーで選ぶ

9日目 宿をチェックアウトし、貴族所有のホテルへ
 10時に宿をチェックアウトし、コッツウォルズでの最後の思い出にと、ランズダウン侯爵家の広大な領地内に作られたボウッド・ホテルへ。客室には幼児サイズのスリッパやガウン、絵本などが用意され、子供客も歓迎されていることが伝わってくる。領地内を20分歩くとキッズ向けのプレイ・エリアが現れ、滑り台のついた巨大な櫓、海賊船、船型のブランコなどの木造遊具で思い切り遊べる。そのさらに奥には侯爵が住む邸宅と英国式庭園があり、公開部分に入ってみるとナポレオンのデスマスク等、興味深い展示品がずらりと並んでいた。

ボウッドのアドベンチャー・プレイグラウンドの中でも壮観な、滑り台付の櫓
ボウッドのアドベンチャー・プレイグラウンドの中でも壮観な、滑り台付の櫓

広大なゴルフコースを見渡すスパを併設するボウッド・ホテル。1泊1室130ポンド~。(子供は一名につき30ポンドの追加料金。朝食、スパや庭園、アドベンチャーランドの利用を含む)。敷地内にはホテルとは別に、シェフとバトラー付きのロッジもあり、6~8名で貸切が可能。冬季キャンペーンでは一人120ポンドという破格値で貴族気分が体験できる
広大なゴルフコースを見渡すスパを併設するボウッド・ホテル。1泊1室130ポンド~。(子供は一名につき30ポンドの追加料金。朝食、スパや庭園、アドベンチャーランドの利用を含む)。敷地内にはホテルとは別に、シェフとバトラー付きのロッジもあり、6~8名で貸切が可能。冬季キャンペーンでは一人120ポンドという破格値で貴族気分が体験できる

※ポイント 「日本へのお土産は食材&幼児雑誌がお薦め」

スーパーなどで売られている子ども雑誌。カラフルで絵柄もかわいいものが多い
スーパーなどで売られている子ども雑誌。カラフルで絵柄もかわいいものが多い

免税店に並ぶ有名メーカーの品物もいいが、現地のスーパー(日本に比べて紅茶やシリアルの品ぞろえが充実)やファーマーズ・マーケット(自家製のジャムやはちみつなども人気)で入手したものは、ママ友たちの好奇心をくすぐる。子ども用なら、書店やスーパーで売られている雑誌(BBCの幼児チャンネルの番組テキスト的なもの)がお勧め。誌面には塗り絵や迷路などが掲載され、小さな付録もついて2~3ポンド(300~450円程度)と手ごろ。何種類か買って帰りのフライトでわが子に遊ばせるのもいい。

10日目 ロンドンで4歳児がアフタヌーン・ティー初体験
 コッツウォルズに別れを告げ、一路ロンドンへ。子どもが4歳になったのでそろそろ体験させたいと思っていた「アフタヌーン・ティー」に出かけてみる。予約したのはロンドンでも評判のバークレー・ホテル。クリスチャン・ルブタンの靴を模したビスケットや、ミュウ・ミュウのバッグ型のチョコなど、最新ファッションに因んだスイーツやスナックが運ばれ、おかわりも可能とあって4歳児も大喜びだった。その後、3日間、ロンドンに滞在。現地の知人と会うなどしてから、帰国した。

伝統的なアフタヌーン・ティーでは下段がサンドイッチ、中段がスコーン、上段がケーキだが、ここでは下段が冷製スープやおつまみ、中段がケーキ、上段がムースやクッキー。サンドイッチは別皿なので、かなりボリューミー。予約は1時からOKなので、昼食を兼ねるのも一案だ。“エレガント・スマート・カジュアル”というドレスコードがあるため、くだけすぎない服装で出かけたい。一人45ポンド、税別
伝統的なアフタヌーン・ティーでは下段がサンドイッチ、中段がスコーン、上段がケーキだが、ここでは下段が冷製スープやおつまみ、中段がケーキ、上段がムースやクッキー。サンドイッチは別皿なので、かなりボリューミー。予約は1時からOKなので、昼食を兼ねるのも一案だ。“エレガント・スマート・カジュアル”というドレスコードがあるため、くだけすぎない服装で出かけたい。一人45ポンド、税別

※ポイント 長いフライトを乗り切るには空港施設、機内サービス、持込みグッズをフル活用
フライト中、子どもが少しでも長く寝られるよう、空港に早めに到着してプレイルームで遊ばせ、体力を使わせると効果的(ちなみにヒースロー空港のプレイルームは搭乗口とは階が異なり移動に時間がかかる。乗り遅れには十分注意を)。また、これまで見せたことのないおもちゃや絵本、塗り絵等を持ち込むと集中する時間が長くなる。乳児は離陸時、着陸時に耳抜きができず泣き出すこともあるので、高度上昇中に起きていれば水やミルクなど液体を飲ませてあげたい。

 以上、駆け足で我が家の英国滞在旅行の様子を紹介した。ちなみに、この旅行の経費は一家3人(大人2名、4歳児1名)で93万円程度。内訳はエアーチケット(9月初旬出発)が51万円、宿泊費12泊(セルフケータリング7泊、コッツウォルズのホテル2泊、ロンドンのホテル3泊)が27万円、その他レンタカーや食費等が15万円。時期や宿泊先の選び方、エアラインや燃料サーチャージ、為替レートによって金額はかなり上下するので、予算に応じてアレンジできる。英国親子旅の検討材料にしていただけたら幸いだ。

 帰国から数か月。娘がふと言う「イギリス、また行きたいな」は、親にとっては何より嬉しい。次の旅をあれこれ思い描きながら、それまで仕事も育児も頑張ろう、と思えるのだ。