誰もが受け取りたくない保育園入園に関する「不承諾通知」。認可保育園が足りない地域はまだまだ多く、認可園に入れない家庭があふれている。そんなときに焦らないためにも、「もし認可園に落ちた場合」の対策とスケジュールを第1回「認可落ちでも救いあり! 保育園仕組みをおさらい」に引き続き、保活に詳しい「ここるく」の山下真実さんに教えてもらいました。

認可保育園入園可否の発表前に準備しておくべきこと

 多くの自治体では、2月中旬に認可園の入園発表がある。できれば希望の園に子どもを入れたいが、全員が入れるとは限らない。いざ認可に入れなかったときのノウハウを保活や働く親を応援する「ここるく」の山下真実さんに聞いた。

 まず、認可の発表が分かる前にやっておきたいことは、この3つ。

1.認証園、認可外園を見学&申し込みしておく

 「発表があってから慌てふためかないためにも、事前の準備が大事です。最近では妊娠中から保活を始める人も珍しくありませんが、認可園以外にも通える可能性のある地域の認証園、認可外園も見学や申し込みをしておきましょう」

 と山下さんは勧める。その際、妊娠中から早く行けばいいというわけではなく、ゆっくりであってもなるべく範囲を広げて多めに見ておきたい。少し遠かったり、施設が小さかったりしても、実際に足を運ぶと保育士の様子や子ども達がどのように過ごしているのかが分かり、信頼できる園が見つかるかもしれない。

2.会社のベビーシッター補助などを調べておく

 もちろん保育園が見つかれば一番いいが、復帰の日にちが目前に迫っていて変えられない場合など、どうしても誰かに子どもを見てもらわなければいけない期間が出るかもしれない。そんなときのために、ベビーシッターサービスについても調べておくと安心。その際に、会社が契約しているベビーシッター会社や助成制度がある場合には、手頃な利用料で使うこともできるので、会社の人事や総務などに確認しておくといい。長期で使うのは高額で難しくても、短期間の利用や病気の時のサポートも含め、調べておくにこしたことはないだろう。 

 次ページで紹介するのは、デュアル家族にとって一番大事なことだ。