認可園に入れなかった… その次に、まずやるべきこと
「どこかには入れるはず」と認可園に入るのを期待していても、都心では残念ながらまだ“狭き門”である認可保育園。ニュースで耳にしている待機児童問題が、明日は我が身となることはありえることです。しかし、仕事への復帰も迫っていて「預けるところがないと言われても困る!」という人が大半でしょう。できるだけ安心できるところに子どもを預けたい…、そう思うのは親御さんたちの切なる気持ちです。保活に詳しく、復帰支援事業にたずさわる「ここるく」の山下真実さんは、こうアドバイスします。
「どの自治体も待機児童対策に励んでいるとはいえ、まだまだ追いつかないというのが現状です。ですから、残念ながら認可園にどこにも入れないという人も出てしいます。しかし、大事なのはそこで「認可園じゃなきゃだめ」という先入観を一度捨てることです。視野を広げて、子どもとご家庭の就業希望に合った園を諦めないで探しなおしてほしいです」
山下さんは、働くママやパパのために保育園探しのノウハウや情報を提供し、サポートしてきました。そんな山下さんが、もし認可園に入れなかった時の対策について、2回にわたって紹介します。認可園入園の可否発表の時期に、さまざまなご家庭のパパ・ママに参考にしてほしいと思います。
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「認可園に入れなかったと分かったとき、すでに入園枠を押さえている認証や認可外園があれば安心でしょうが、保育園激戦区ではそれも難しい場合が多いでしょう。それでも諦めないことが重要です。落ちたと分かったら、認可園の二次募集の申し込みをすると同時に、これまでに申し込んだり見学したりした認証園や認可外園にすぐに連絡を入れて、空きを聞いてみましょう。また、改めて地域の認証園や認可外園を調べ、行ったことがないところにはすぐに申し込みの方法や見学できるかどうかを確認して、足を運びましょう。このときに、少し遠い駅や隣の区など、これまでより少し広い地域で見ることも大事。遠いと思っていても、自転車で通えたり、電車でも駅すぐなら通勤途中に通うことができるかもしれません。職場や地域のママ仲間の先輩などにも相談して、これまでに収集した情報に不足している部分がないか確認しましょう」
具体的な保活方法は、次回紹介にするのでぜひご参考にしてください。
保育園は認可だけではない! 保育の仕組みをおさらい
さて、改めて探し直すときにきちんと知っておきたいのが、保育施設の違いです。「認可外園は考えていなかった」など、調べる前に選択肢から外してしまっている人はいないでしょうか?
認可園に入れなくても、預け先は色々な形態があり、それぞれのメリット・デメリットがあるので、次のページの表で改めておさらいしてみてください。