目的は「仕事の質の向上」「キャリアの選択肢の拡大」

 MBAコースで学んでいる女性とはどのような目的を持った、どんな人達なのでしょうか?

 「カリキュラムの領域が広いため、受講生の業種や職種は様々。年齢層も学部新卒者から50代まで幅広いです。企業に勤務する人が中心ですが、管理職クラスはあまり見られません。中には起業した人もいます」(明治大学大学院、以下:明治)

 「企業に勤務している方からは、『今の仕事の質を上げたい』『キャリアの選択肢を増やしたい』という声が多く聞かれます。希少なケースとしては『一般職から総合職に転換したい』という方もいます」(グロービス)

 「外資系企業就業者が多い印象があります」(青山学院)

 一方、特定領域の専門コースを設ける大学院では、そのコースに関連する業界で働く人が多いようです。

 「金融戦略の専門職学位課程のMBAであるため、金融関連企業の方が最も多いです。次いで多いのが、社団法人や監査法人勤務。運用やリサーチ、アナリスト職の方々です。キャリアでいうと、30歳前後で役職一歩手前の方が中心。一通りの業務をこなせるようになったところで自分の知識の不足や偏りに気づき、体系的に学ぶことでステップアップを図りたいという気持ちから学び始めるケースが多いようです。中には『ここで学ぶことを転職に活かしたい』という方もいらっしゃいます。その他、マスコミ業界の方もいますし、最近ではIT業界の方も増えてきました」(一橋)

 なお、「医師、看護師、キャビンアテンダント、薬剤師、官公庁、心理カウンセラー、起業した方、起業準備中の方などもいらっしゃいます」(グロービス)と、幅広い領域でMBAの知識が活用されているようです。