ポイント3:スイッチ切り替えで学習習慣も定着

 中でも印象的だったのが、色の切り替えが気持ちの切り替えにリンクしているという感想でした。

 親がびっくりするくらい宿題が多いという石川さんの息子さん。3年生にもなると「怒られないもん」とやらないことも増えてきたとか。しかしその結果が通知表の成績にでてしまい「痛い目をみたことでやらなければと思ったようです。それと色の切り替えが、息子の中では上手くリンクしています。白に切り替えて『勉強します!』、終ったらオレンジに切り替えて『終った!』。そんな合図になってますね。すごく良かったと思っています」。

石川寿美子さん 子どもは小学校3年生の男の子。モニターに当たったと言ったら、友達のお母さんたちから「リビング・ダイニング学習、どうだった?」とすごい反応が。今回、息子と一緒に勉強したところ、広い範囲にあかりが届いて、白い光が好きな石川さんも満足
石川寿美子さん 子どもは小学校3年生の男の子。モニターに当たったと言ったら、友達のお母さんたちから「リビング・ダイニング学習、どうだった?」とすごい反応が。今回、息子と一緒に勉強したところ、広い範囲にあかりが届いて、白い光が好きな石川さんも満足

 小学校に入学して、45分間、机に座って勉強するスタイルになかなかなじめなかったという平本さんの息子さん。ちょうど2人目が生まれ、平本さんも身動きできず、親子で環境の変化に苦労したそうです。「毎日、日記を書く宿題があるのですが、1年生にとっては、思った言葉を文章にするのが難しいらしく、宿題をやりたがりません。そこにこの電球が届いて。ちょうど時計が読めるようになったので、帰ってきたら『何時から宿題やる?』と聞いて『7時からポケモン見たいから、6時になったらやる』と決めさせ、何をしていても時間になったらあかりを切り替えてスタート。忘れ物もそうですが、失敗して身につくこともありますよね。寝ちゃうこともありましたが、朝、半泣きでやるより、夜やるほうがいいと気がついたみたいで。口うるさく言うより、自分で時間を決めさせて、あかりで切り替え、というのがポイントですね」。

平本智美さん  子どもは小学校1年男子と0歳児。子どもが小学校に入学して宿題をするようになると、1行書くたびママを呼ぶため、ダイニングで勉強させている
平本智美さん  子どもは小学校1年男子と0歳児。子どもが小学校に入学して宿題をするようになると、1行書くたびママを呼ぶため、ダイニングで勉強させている

 あかりの色で気分が変わるので、行為の切り替えもスムーズ。子どものダイニング学習は、勉強をはじめさせるのがむずかしいものですが、自分でスイッチを押して切り替え、勉強をスタートさせるのは、学習習慣の定着にも役立つでしょう。