仕事で“育児ストレス”をリセットできる共働き家庭には、虐待が少ない
伊藤徳馬さん
一般的に共働き家庭は、児童虐待が少ない傾向にあります。その大きな理由の一つには、接している時間の短さがあります。疲れて帰ってきて、子どもがうれしくてまとわりついてくると大変だということもあるとは思いますが、短い時間だからこそ子どもと楽しく過ごそうと思いますよね。働いていると育児の苦労がリセットされる時間があるという効能もあります。
専業主婦は一日中子どもと一緒にいて色々な問題行動を起こされ、リセットする時間も無く、イライラを募らせてしまいがちです。虐待をしてしまう人としては母親が一番多いというのが実情です。
共働き家庭は教育水準も高く、社会的スキルもあり、困ったら適切なところに相談しようという考えも働きやすいのです。その意味でも大きな虐待の心配は比較的少ないと言えます。
ただ、前回記事でもお話ししたように、仕事で忙し過ぎて子どもに構わないという状態は問題です。構ってほしいときに放っておくと、中高生になって問題を起こす確率がかなり高まります。高校生が警察沙汰になったときに、自分が荒れてしまった理由を「小さいときからお母さんに構ってもらえなくて寂しかった」と説明するケースも多々あります。
次ページから読める内容
- 中高生時点で手遅れにならないようにする、コミュニケーション方法は?
- 困ったときにどうすればいいのか、考えるきっかけを教えておく
続きは、日経DUAL登録会員の方がご覧いただけます
会員限定記事(2683本)が読める
登録会員(無料)になると以下のサービスを利用できます。
-
登録会員限定記事子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
-
日経DUALメール日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
-
子どもの年齢別メール子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
-
MY DUALサイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
-
日経DUALフォーラムオンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
-
記事クリップ、連載フォローお気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。