元英語落ちこぼれにして現在は通訳者の川合亮平さんが、英語学習や英語圏の子育て事情をレポートするこの連載、今回は川合さん一家が定期的に滞在する英国のニュースの話題。タブロイド紙のセクシャルだったり暴力的だったりする写真が子どもの目に触れないよう、大手スーパーが店内ディスプレー方法を変えました。一方、日本ではどうでしょうか?

 こんにちは! 川合亮平です。

 まずは、ウチの子ども達の最近のお気に入り読み聞かせ絵本を紹介します。「Harry and the Dinosaurs(ハリーと恐竜達)」シリーズ。英国で人気のシリーズで、これまで19冊出版されています。子ども達が恐竜好きということで、わが家には恐竜の絵本が多いのですが、このシリーズはその中でも特にお気に入りで、シリーズを全部そろえてしまいそうな勢いです。

 親としてもとっても読みやすくて、何回読み聞かせても全然飽きません。子どもがワクワクするストーリー展開と道徳的な要素、そこに親も子どももニヤッとするユーモアが絶妙にブレンドされていて、おすすめです。翻訳はまだ出ていないようなので、原書でぜひ!

 さて今回は、英国で国営放送(BBC)ニュース番組のヘッドラインになるなど、昨年の暮れに話題になったニュースを紹介します。

 イギリスで3300以上の店舗を持つ小売大手のテスコ(Tesco)が、タブロイド紙の表紙を子どもの目線からは見えないように設置することを決定しました。セクシャルだったり暴力的だったり、センセーショナルな写真を一面にしばしば掲載するタブロイド紙を売る棚のデザインを変え、子どもの背丈からはロゴしか見えないようにしたのです。スーパーを訪れた子どもが、不適切な写真に不必要に接することを避けるためです。