社会のマイノリティーの声を大事にする

 余談ですが、今回のニュースと関連して英国で大きな話題になったニュースがありますので、こちらも少し紹介します。

 英国のホテルのロビーで授乳をしていたある母親が、ホテルのスタッフから他のお客の目を配慮して何かで覆うように命じられたことに憤慨したのを発端に、公共の場での授乳擁護派と、反対派(有名政治家が反対発言をするなど)に分かれて、非常に大きな社会論争に発展したのです。そのホテルの前で40人の母親が集まって同時に授乳して抗議活動をするなど、キャンペーン運動も、リアルとネットの両方で今でもホットに続いています。

 賛成か反対かはさておき、「授乳をする母親」や「子どもの目」のような、ともすると見過ごされがちな声や視点が大きく取り上げられることは、社会的な認知度を上げ、社会には様々な見方や立場があるという事実を思い出させるという意味で、歓迎すべきことだと思います。