メリット3 お互いを「ニュートラル」に戻す時間ができる

 朝と違い、比較的余裕があるこの時間を、夫婦それぞれが自分のやりたいことに充てるのもいいと私は思っています。夫婦のコミュニケーションの時間としてASTを挙げていますが、毎回必ず夫婦で会話しようと言っているわけではありません。なぜなら、お互いにやらなければならないこと・やりたいことがあるのに、それを我慢してまで夫婦で会話しても、その時間を楽しむことができないからです。

 夫婦それぞれの時間を大切にすることは、お互いを大切にすることにもつながります。忙しい毎日の中で、パパは自分の仕事のことばかり、ママは家族のことばかり(悪いことではないですが)を優先してしまう気持ちを、一度「ニュートラル」に戻す時間をつくりましょう。そうすると、今まで見えていなかったものや忘れていたことを思い出すことができます。

 ここで重要なのは、他にやらなければいけないこと・やりたいことがある場合、その事実を相手に理由を添えて言葉で伝えることです。

 もしかしたら、ママはその夫婦の時間を楽しみにしているかもしれません。あなたにたくさん伝えたいことがあるかもしれません。パパがそれを無視して黙々と仕事をしたり、自分の趣味に没頭したりすれば、相手から「自分を大切にしてくれていない」と思われてしまっても仕方がないでしょう。

 「今夜はどうしてもやらなくちゃいけない仕事があるんだ。明日埋め合わせするから、今日は先に寝ててくれる? 育児や家事で疲れていると思うから」

 相手の気持ちに寄り添った、たった一言。ママの気持ちに配慮したこの一言が「君を大切に思っている」という、心に届くメッセージとなるのです。

 わが家では、夫婦で夜の「ミーティング」のことを子ども達にばれないよう(笑)、「MTG」と暗号化して楽しんでいたのですが、少しずつ子どもが大きくなってきた最近では、「今日、MTGするんでしょ?」と聞かれるようにまでなってきました。それだけパパとママの仲が良いことを知ることは、子ども達にとっても良い影響があるのではないでしょうか。

 このようにBWT・ASTの2つの時間をコミュニケーションに充ててみてください。今まで以上にイキイキしてくるママに驚かされるかもしれません。

 これら2つの時間に共通するのは、子どもに我慢させたり、負担を掛けたりせずに上手に夫婦のコミュニケーションが取れるという点です。夫婦の時間を大切にするといっても、わが子にしわ寄せがいくのでは意味がありません。あなたの家庭でもできそうなものについては、参考にしていただけるとうれしいです。

 このような夫婦の日ごろのコミュニケーションがしっかり取れていれば、子どもや家族の一大事が起きたときにも、協力して乗り切ることができるということを私は実感しています。

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