民間人校長・山口照美さんが勤める大阪市の敷津小学校で、1月、あるプロレスラーが教師を務める授業が行われました。その授業の目的とは?

 敷津小の「学校運営の計画」には、キャリア教育の部門に「3年間で100の職業を知る」と書いてある。1年間で「35の職業を知る」のが目安になる。

 一見、大きな数字に見えるがそれほど難しくはない。学習の中で出会う職業を、拾っていくだけで積み重ねられる。学校の先生をはじめとして、交通安全教室に来てくれる警察官、消防車体験に来てくれる消防士。2年生の生活科では「町探検」があり、駅員や図書館の司書、スーパーの店員に出会う。知っている職業の数が多いほど、選択肢は増える。幼い子どもの「なりたい職業」が偏りやすいのは、知識として職業を知らないからだ。私だって、子どものころ「サラリーマン」「社長」という職業があるのかと思っていた。

 そこで、敷津小の6年生に対し「卒業までの100日間プロジェクト~中学と未来へつなぐ100日間」の中に、キャリア教育授業を担任と相談して企画した。

1回目:現役プロレスラーによる「夢をかなえる力」
2回目:校長による「仕事(会社・お店)を作る生き方」
3回目:毛糸作家による「クリエイターの仕事」
4回目:保護者・看板職人による「物づくりの仕事」
5回目:教頭による「世界で働く生き方」

なぜこんな企画をしたか、私自身の職業を振り返ってお話ししたい。

次ページから読める内容

  • 「今はない職業」に就く子どもたちへ
  • 自分の努力は10しかない、残りの90は「人の力」
  • 夢を探し当てる力、かなえる力

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