職業人として仕事にコミットし、親として育児にコミットし、そして市民として社会にコミットする。この三位一体の価値観を男女共に持てるのは、前世代には無い、僕達の力です。
投票以外でも、例えば自治体の審議会に参加できるチャンスがあれば手を挙げてみるのもいいと思います。
政治家や行政の担当者って「市民の意見に耳を貸さない」というイメージがあるかもしれませんが、全然そんなことありませんよ。実践可能なアイデアはないかと常に求めているものです。ただ、専門外の分野であったり、配置されて間もなかったりで、実践ノウハウが不足しているだけ。
僕自身も、空き家を生かすことも可能な「おうち保育園」のアイデアを提案し、小規模保育のモデルにしてもらったという実績がありますし、民間がソリューションプロバイダーになり、行政に“パクッて”もらえば、万々歳だと思います。
さらにもっと簡単なアクションでいえば、自治体のホームページにアクセスして、「市長への手紙」といったメールフォームに意見を書き込むだけでも効果がある場合もあります。実際に書き込む人はあまりいないので、しっかりとロジックが通った意見が届くと、目に留まりやすいんだそうです。
三位一体感覚を持つDUAL世代が“世代的マジョリティー”として存在感を示し、政策に対して意見を発信していく。そんな意識とアクションによって、日本の保育インフラはこれからもっと良くなっていくはずです。
(文/宮本恵理子 写真/鈴木愛子)