子どもといろんな習い事やイベントに挑戦する連載「子どもと一緒にやってみた」。第6回は、定番の「アナログゲーム」で遊んでみました。

対話も生まれ目にも優しいアナログゲーム

 今は、どの子も「ニンテンドーDS」などの電子ゲームに夢中な様子。でも、アナログゲームの良さも忘れちゃいかんと思っています。

 目に優しいし、対話も生まれるし、何より大人が参加しやすい。子どもと大人が一緒に遊べるという利点は、見逃せないと思うのです。

 というわけで、今回は、定番であり面白さ保証付きのアナログゲームを、3つやってみました。まずは、「どうぶつしょうぎ」です。

考えた人は天才! どうぶつしょうぎ

 大定番アイテムのひとつですが、意外と知らない人がいますよね。「子どもはやっているみたいだけどよく知らない」って人がいたらもったいない。というのは、少しやってみると分かるのですが、これを考えた人は間違いなく天才と思える完成度の高さなのです。

 写真は、一手目を打つ8歳の息子。駒の数は、自分4つ、相手4つの合計8つ。ライオンは、将棋でいえば「王」で、どのマスにも行ける。キリンが前後左右、ゾウが斜め、ヒヨコが前に一歩だけ進める「歩」の役割と、コマのルールは極めて単純。

 ルールは単純なのですが、奥が深い。僕なりの勝つコツは、とにかくライオンをひとつ前に押し上げること。全方位に動ける王のプレッシャーがなくては、なかなか攻撃が身を結びません。

 写真は、向こう側の息子が勝ったときの投了の様子。「どうぶつしょうぎ」独自のルールで、ライオンが相手側の最終ラインに到達すると勝ちなんです。このルールが一発逆転を生み出すので、最後までスリリング。すぐにコマを並べられて、すぐに終わるので、寝る前に子どもとちょっとやるのにも最適。実によくできています。