なにより家事時間の短縮になりました。

――現在のお掃除の仕方について教えてください。

 平日、帰宅するのは18時半過ぎ。子どもが寝る21時半までの3時間は他の家事で忙しく、子どもが寝てからは、掃除機の音が気になってしまうので、大きな埃などをクイックルワイパーなどで軽く取る程度です。掃除機は休日にまとめてかけていますが、子ども2人がサッカーを習っていて、土日は試合などで朝早くから外出することが多く、掃除機を念入りにかける時間を確保できないことがストレスです。でも、やはり働いているので、休日は家族サービスに努めたいんですよね。

――ロボット掃除機をどのように使用されましたか?

 ロボット掃除機は前々からかなり気になっていたので、その実力をじっくり見るために、外出中ではなく在宅中に、どのようなルートを通るのか、どの程度の性能なのかなどをチェックしながら使用しました。

「子どもの遊ぶスペースに敷いているラグも問題なく越えてくれていました」(山本さん)
「子どもの遊ぶスペースに敷いているラグも問題なく越えてくれていました」(山本さん)

――困ったことはありましたか?

 まれに「ここ、このホコリを吸い取ってちょうだい!」という箇所を素通りしてしまうことがあり、その時は一度ストップし、再スタートする前に進行方向にゴミを置いておくというお膳立てをしたりしてみました。

――反対に、よかった点としてはどのようなことがありましたか?

 使用する前は、そうはいっても大した吸引力はないんだろうなと思っていましたが、実際は、思ったよりも吸引力が強く、細かいところまで吸引できました。

 あとは、それまで、子どもたちにいくら言っても、洋服やランドセルは床に放り投げ、おもちゃも床いっぱいにバーンと広げて……という状態だったんですよ。ところが子ども達がルンバをペットのようにかわいがり、そのおかげで、まず床に物を置くという行為そのものがなくなったんです。これはとても助かりました。

――今回、掃除をロボット掃除機にアウトソーシングしてみてどう思いましたか?

 何より家事時間の短縮になりましたね。小学生になって、それまでよりも子どもに割く時間が減っても、今度は、テレビやゲームがしたい、勉強もしなくちゃ、と掃除機がうるさくかけられないということもあります。今回使用したのは600シリーズでしたが、最新式の800シリーズはスケジュール機能もあるとのことなので、そちらなら平日の昼間、部屋が無人の状態で思う存分、威力を発揮してくれるんじゃないかなと考えています。

「高めの段差も、少し立ち止まってはいましたが、がんばって自力で越えてくれていました」(山本さん)
「高めの段差も、少し立ち止まってはいましたが、がんばって自力で越えてくれていました」(山本さん)

 ロボット掃除機を使用しての感想、メリットはご家庭によってさまざまなようでした。

《ロボット掃除機をアウトソーシングしてのメリット》
・想像以上に掃除ができたので掃除の手間が減る
・子どもが掃除に参加してくれる
・掃除に関してのストレスが減る

《デメリット》
・目の前のゴミをすぐにとってくれるわけではない(最終的には取れるが)
・大きい段差は乗り越えられない

 上記のポイントからロボット掃除機を検討する際は、家の構造や家族の生活スタイルを考えて、具体的にどの程度助けとなってくれるのか、できるだけ事前にしっかり見極められるとよさそうです。

(文/清水麻耶)