価格で選ぶか、機能で選ぶか

 下見の結果から算出した工事費の見積もりは、後日メールで送られてきます。その結果は、次の通り。なお、この中に含まれている「排水ホース」や「ホースクリップ」は、キッチンの状況によって変わってきます。

 なお、これは一次工事分の見積もりになります。実際に購入する際は、ここに設置料や配送費、製品代を含む二次工事料金が追加されます。わが家の場合、設置料(試運転、取り扱い説明含む)として17,000円が必要とのこと。製品代は、例えばエントリーモデルG 4700 SCiの場合、298,000円。そうすると、合計額は377,100円になります(配送費別)。

 条件が異なりますので単純比較はできませんが、ビックロでパナソニック製の食洗機を購入する場合の見積もりと比較すると、約18万円の差額が出る計算になります。決して安くはない価格差ではありますが、これまで戸井田さんが解説したように、やはりフルオープンタイプの大容量も魅力。悩ましいところです。

「たしかに価格差は大きいですが、忙しいDUAL読者にとって時間は貴重なもの。食器だけでなく、一度に調理器具まで一緒に洗えるのは、フルオープンの最大の強みです。食事の後片付けは毎日のことですし、子どもが大きくなるほど食事にかかる手間は増えていくので、削減できる時間は大きな差になるはず。10年使うとして、今回の差額18万円を3650日で割れば50円弱。もし予算に余裕があるなら、ビルトイン型でも容量の大きなフルオープンを、私はおすすめします」(戸井田さん)

(解説/戸井田園子 文・写真/井上真花)

(前編「食洗機選びで気を付けたいチェックポイントとは?」はこちらです)