「夜泣き」の原因は特定されていませんが、多くのママやパパにとっては悩みの種となっています。しかし、生後3~4カ月くらいまでの赤ちゃんの夜泣きは、約3割が「乳児疝痛(せんつう)」といわれる病気が原因であることが知られています。イタリアでは、疝痛の治療にサプリメントを利用する親が8割を超えるそうです。この分野の専門家であり、自らも2人の娘を育てたフラビア・インドリオ医師に、乳幼児疝痛の症状とイタリアでの対処事例を聞きました。

日本と海外の「夜泣き」は定義が異なる


フラビア・インドリオ医師

DUAL編集部 日本でいう夜泣きとは「生まれて間もなく始まる」「4カ月~1歳半の症状」など定義が様々です。赤ちゃんの体内時計や睡眠の質との関連を指摘するものもあります。今回お話しいただく「夜泣き」とは、生後4カ月くらいまでのものを指すのだと理解していますが……。

インドリオ医師(以下、敬称略) ええ、個人差はありますが、生後2~3週間から始まって生後3~4カ月まで続く、激しい「泣き」のことを「夜泣き」と呼んでいます。

 この時期の乳児が、健康で十分な栄養を取っているのにもかかわらず「1日3時間以上」号泣する日が「週に3日以上」あり、その症状が「3週間以上」続く場合を「乳児疝痛(せんつう、英語ではcolic、baby colic)」と言います。この定義は1967年に発表された「Wessel診断基準」に基づいたものです。

―― 「泣きやんではまた泣く」という状態で、1日合計すると、泣いた時間が3時間以上になっている症状を指すのですね。

インドリオ そうです。抱っこしたり、おっぱいをあげても効果があまり無いため、親は途方に暮れてしまいます。

―― そもそも生後3~4カ月の子どもは普通1日に何時間くらい泣くものなのでしょうか?

インドリオ 個人差はありますが、合計しても1日1時間程度です。乳幼児は泣くことが仕事のようなものですが、ともかく「1日合計3時間以上の号泣」は医学的に見ると長過ぎると言えます。特に、子どもが夜に激しく泣くと親は眠ることができず、睡眠不足に悩まされ、子どもへの虐待につながる危険性もあります。

次ページから読める内容

  • イタリアでの乳幼児疝痛への対処法
  • サプリメントを飲ませることで「大泣き」を予防できることも
  • ヨーロッパでありながら日本と似ている イタリアの子育て事情

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