大好物だった味噌汁を全否定するようになった虎

 2歳の息子(通称、虎)が今まで大好きだった味噌汁を全拒否するようになった。

 なんでなのか全く理由が見当たらない。どんな具でも喜んで食べるのをいいことに、キャベツ、大根、にんじんの野菜ミックスだとか、困ったときの豚汁だとか、結構頻繁に食卓に出していた。これで野菜をたっぷり食べるからなんとか栄養のバランスが取れていた面もあり、とってもありがたいメニューだったのに……とにかく何としても食べてくれない。

 こちらも"簡単優秀メニュー”を手放してなるものかと、様々な戦略を試みた。まずは、パパ・ママが美味しそうに食べるとつられて食べるかと、これみよがしに「美味しいね~」と二人でやってみたが、無視。次に、「食べてくれないと、ママ悲しいな」と落ち込んでみせたが、全く効いていない。この味噌汁一杯にどれだけの人々の労力や気持ちが込もっているかをとうとうと説明してみたが、言葉は左の耳から右の耳へスルー。

 またある時は、「食べるまで絶対引かないからね」とず~っとテーブルで向かい合って座り、にらめっこしてみた。横から、「絶対に負けられない戦いってやつですか?」とちゃちゃ入れる夫の声。1時間後、ママ完敗。

 時には、こんな結末になってしまうことも。実力行使で口にスプーンで入れようとしたところ、「イヤ!」と手で押しのける息子。しまいにはスプーンを投げて、味噌汁の器ごとぶちまけたので、さすがに叱った。こういう時って、なんでこんなお決まりワードしか出てこないかなと思うほど、ありがちな言葉で。「なんで、こんなことするの?」「もったいないでしょ」「そんなことしたら、絶対ダメ」みたいな。そして、息子の反応もさもありなんという大号泣。ママ連敗。

 お味噌汁だけでなく、他にも大好きだったものを全く食べなくなったり、食事のときにやたらとグズグズしたり食器を投げたり、なんか今までと違う。どうやら保育園でもそんな日があるという。

 園の先生曰く、「これはイヤイヤ期ですね。虎ちゃんにもきちゃいましたね」。