子育てしながら働きやすいイメージがある公務員

 次に働きやすいイメージのある業種について聞いてみました。

(複数回答 3つまで選択可)
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Q 子育てしながらでも働きやすいイメージのある業種はどれですか?
1位 公務員 71.7%
2位 教育・教育学習支援関係 24.7%
3位 食品、医薬、化粧品 20.3%
4位 医療 13.1%
5位 金融・証券・保険 10.8%
※複数回答 3つまで選択可

 最も多かったのは圧倒的に「公務員」でした。次に多かった「教育・教育学習支援関係」の3倍近い数字になりました。それでは、実際に公務員として働いている人たちはどう思っているのでしょうか。回答者を公務員にしぼってみます。

「子育てしながらでも働きやすいイメージのある業種はどれですか?」という質問の回答から、公務員の回答のみを抽出
「子育てしながらでも働きやすいイメージのある業種はどれですか?」という質問の回答から、公務員の回答のみを抽出

 上位は全体と同じ顔ぶれになりました。実際に公務員として働いている人達も、「働きやすい」と実感しているようです。

 では、子育てしやすいイメージがある職種は何でしょうか?

(複数回答 3つまで選択可)
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Q 子育てしながらでも働きやすいイメージのある職種はどれですか?
1位 一般事務 67.9%
2位 総務・人事 40.8%
3位 経営者・役員 19.9%
4位 財務・経理 16.3%
5位 専門職(教育関連) 14.2%
※複数回答 3つまで選択可

 最も多かったのが「一般事務」、それに続くのが「総務・人事」でした。では実際に一般事務として働いている人達の回答はどうでしょう?

「子育てしながらでも働きやすいイメージのある職種はどれですか?」という質問の回答から、一般事務の回答のみを抽出
「子育てしながらでも働きやすいイメージのある職種はどれですか?」という質問の回答から、一般事務の回答のみを抽出

 4位と5位が入れ替わっていますが、上位5位までの顔ぶれは同じでした。

 ただし羽生編集長によれば「両立しやすそうな業種や職種というのは、あくまでイメージ。実際に日経DUALがマタハラや親ハラにあっている読者を取材すると、実は上位に入っている業種に勤めているということもあります」とのこと。

 「特に注意を喚起したいのは、“職種”です。タイムカード方式がある一般事務では“その場にいることが大事”となる場合が多い。すると突然の遅刻や早退の申請がしにくいものです。一見両立しにくそうな営業や広報は、個人プレー、つまり “自分の代わりがいない仕事”であるがゆえに、自己完結型で予定をコントロールしやすいという実態があります。今回の働き方革命特集では、そういったイメージと実態のズレについても取材をしましたので、就職や転職の参考にしてもらいたいです」