日経DUALは創刊1周年を記念して、働くママ・パパの声を集めて社会に発信するため、DUAL読者を対象に「働き方革命アンケート」を実施しました。前編(「3人に2人が『子育てで仕事の生産性が向上』と回答」)に続き、後編も、実際に子育てを経験している人達に、子育てと仕事の両立について聞きました。
まず帰宅時間について聞いてみました。
子どものお迎えはまだ妻の仕事だが……
DUAL読者の帰宅時間はどうなっているのでしょうか? 「あなたの帰宅時間に近いものは次のうちどのパターンですか?」と質問してみました。
Q あなたの帰宅時間に近いものは次のうちどのパターンですか?
1位 毎日、保育園や学童にお迎えに行ける時間に退社 63%
2位 週に2~4日は保育園や学童にお迎えに行ける時間に退社し、残りの日は残業 14.5%
3位 お迎えには行けないが、毎日子どもの寝る前に帰宅 8%
※単一回答
最も多かったのは「毎日、保育園や学童にお迎えに行ける時間に退社」で63%でした。この質問を男女に分けて見てみます。グラフで示しているのは、男女それぞれの回答の上位3位までです。
「毎日、保育園や学童にお迎えに行ける時間に退社」と答えたのは女性67.5%、男性23%。多くの家庭で、まだ子どものお迎えは「妻の仕事」であることには変わりはありませんが、4人に1人はお迎えに行ける時間に帰っている夫がいることも分かります。
「その他」のコメントを見ると、「迎えは母にお願いしている」(39歳女性・正社員)、「保育園のお迎えは祖母。週4日は夕ご飯までに帰宅し、1日は残業」(38歳女性・正社員)というように家族にお迎えを頼んでいる家庭、そして「夫が朝型シフトで早く帰宅して迎えに行き、自分は定時退社」(44歳女性・正社員)、「妻の都合がつかない時にお迎えに行き、週に2~3日は子どものお風呂前に帰宅」(31歳男性・正社員)、「お迎えはなるべく配偶者と半々で」(44歳女性・正社員)と夫婦で分担している家庭も少なくないようです。
「送りはパパでお迎えはママ、というのが典型的なパターンになっているようです。お迎えをできる時間というのは大体18時前後。この時間に毎日帰宅できる男性社員はさすがに少数派ですが、4人に1人は実行しているという素晴らしい結果に感動します。自由回答を見ても、夫婦でやりくりしたり、残業デーとお迎えデーを組み合わせてメリハリのある働き方をしたりと、とても前向きな共働きスタイルといえます」(日経DUAL羽生祥子編集長)