今、新聞では、毎日のようにスマホやネットが関わる事件が報じられています。子どもが関わった事件の記事を読むと、大人が気がつかない思わぬ危険性に気づくことも珍しくありません。実際に起きた事件を家庭で話題にすることは、子ども達に身の回りに潜む危険性ややってはいけないことを教えることにつながります。この連載では、子どもが関わっているスマホやネット絡みの事件を紹介し、どうすべきだったかを考えていきます。「こんな事件があった」と伝えるところから始めてみてはいかがですか。

 日々、日本中で様々なスマホ・携帯電話やSNSがらみの事件が起きている。DUAL世代も例外ではない。新聞で見つけた実際の事件を取り上げ、そこから学ぶべき教訓を考えていきたい。子どもとの話題のきっかけとしてご利用いただければ幸いだ。

実際の事件から学べることは多い

 子育てをすると、子どもが思わぬことをしでかすのに驚かされることは多い。
 「えっ、それを口に入れるの?」
 「そこに上るんだ…」
 「そこでそっちに行く!?」
 その度、自分がいかに子ども視点に立てていなかったかということに気づかされる。子ども視点で見ると、“面白そうなこと”、つまり危険なことは身の回りにたくさん転がっているのだ。

 新聞で報じられている実際に起きた事件を見ると、大人が気がつかない思わぬ危険性に気づくことがある。事件が起きる度に家庭で話題にすることで、子ども達に身の回りに潜む危険性ややってはいけないことを教えることができるはずだ。事件を知るだけでも、その事件に遭う危険性を下げる効果が期待できるだろう。

 忙しい共働き家族のために、この連載では、ニュースで報じられたネット事件の中から、子どもが関わっているものをピックアップし紹介していく。ぜひリンクを張った実際の記事も読んでほしい。

 今回取り上げる記事の1本目はこちら。


◇日経新聞「狙われる児童、被害最悪 ポルノ摘発が最多の1644件」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0504A_W4A300C1CR0000/

◇記事のポイント◇
○18歳未満の被害児童のうち半数強が、スマートフォンなど携帯電話で加害者と知り合い、画像を送らされるなどの被害に遭っていた。
○被害児童のうち42%は、自分で裸を撮影してメールで送る「自画撮り」をしていた。