女性社員が9割を占める通販化粧品会社のランクアップ。41人いる社員のうち約半数が子育て中のワーママだ。社長を筆頭に、全員が長時間労働無しのワークライフバランスを実現し、一人ひとりの高いモチベーションが企業の好業績を支える。「女性がイキイキと一生働ける会社」を目指す同社を訪れ、輝きのわけを探った。
 後編「残業ほぼゼロで連続9年増収の化粧品ランクアップ社長」はこちらから。

ランクアップ
2005年設立の東京・銀座に所在する通販化粧品会社。女性ならではの視点から安心安全な成分を厳選して配合する無添加のオリジナルブランド「マナラ化粧品」を開発し、販売を行う。代表商品は美容液成分を90%以上配合した「ホットクレンジングゲル」で、リピーター率が高く、累計販売本数400万本を突破(14年12月時点)。設立以来増収を続け、14年売上高は59億円。東京都から「東京ワークライフバランス2014 育児・介護休業制度充実部門」に認定された。

社員が「やりたいことをやれている」と感じる職場

 2014年の師走の頭、東京・銀座にあるランクアップのオフィスの扉を開けたとたん、ふわりと華やかな雰囲気に包まれた。白い壁の明るいエントランスに、ホワイトツリーなどクリスマスをイメージした飾り付け。通された応接室もオフホワイトを基調に、上品な赤色の壁面が華を添え、心躍る空気が漂っている。

 同社は41人中39人が女性社員という、女性が活躍する中小企業だ。だが、華やかさの理由は単に女性の数が多いからというだけではないことが、社長や社員のインタビューを開始してすぐに分かった。

 一人ひとりが目をキラキラと輝かせながら、仕事に対する情熱や会社の魅力を語り出す。どれだけ仕事や会社のことが好きで、やりたいことをやれているのか、言葉の端々からその充実感がひしひしと伝わってくるのだ。

 なぜ、ランクアップで女性達は輝いているのか。その一つに、半数がワーママという環境においては必然の、徹底した仕事効率化への取り組みが挙げられる。長時間労働が不要な体制を目指したことが、社員の柔軟な発想を次々に引き出す環境へとつながっていったのだ。

岩崎裕美子社長(一番左)は、女性が結婚や出産など経てライフスタイルが変わっても一生働ける組織作りに励んできた
岩崎裕美子社長(一番左)は、女性が結婚や出産など経てライフスタイルが変わっても一生働ける組織作りに励んできた

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  • 無駄を省いてできた時間は「考える仕事」に当てる
  • 全社員が同僚の子どもの名前と顔を知っている
  • 「社員の夫達がこの会社で働きたいと言うんですよ」

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