ここ数年、海外船籍の豪華客船の入港が増加している。2015年にはロイヤル・カリビアン・インターナショナルの「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」の日本発着ツアーのほか、新客船が中国を母港として日本へ入港する予定があるなど、クルーズ人気はじわじわと広がりつつあるようだ。これは豪華客船のツアーを体験できるチャンスの到来! でも、クルーズってどんなもの?子どもは飽きないのかなど、分からないことだらけ。そこで、日本発着する豪華客船と同じタイプのツアーが頻繁にあるシンガポールへ飛び、一足先にその魅力を体験してきた。

日本発着するボイジャー・オブ・ザ・シーズとはどんな客船?

ボイジャー・オブ・ザ・シーズにはアクティビティーが満載
ボイジャー・オブ・ザ・シーズにはアクティビティーが満載

 ボイジャー・オブ・ザ・シーズはカジュアルスタイルの客船。総トン数はアジア最大の13万8000トンもあり、全長310m、14階建てで、乗客定員は3286名、船内で働くクルーは1176名というメガシップだ。船内ではアクティビティーやイベントが豊富で家族に人気が高いという。

 豪華客船と聞くと、旅費が高額でセレブな雰囲気というイメージがあるが、小さな子どもがいる家族にこそお薦めという人も多い。そのワケは、1つめに、乗船したら荷物は部屋に置いたまま、寝ている間に次の寄港地へ移動しているので、子どもがぐずり出しても部屋にいればいいこと。飛行機や電車の移動時のように周囲に迷惑をかけることもなく、重い荷物をその都度運ぶ必要もない。家族旅行の懸念材料のひとつ、移動問題が一気に解消されるのだ。

 さらに、ボイジャー・オブ・ザ・シーズはひとつの街がそのまま洋上を移動しているようなもの。船内にはさまざまなショップやレストラン、プールやスケートリンク、劇場、児童館までそろう。これらを自由に利用でき、イベントも豊富に用意されているので移動時間そのものが大きな楽しみになっていく。

 旅費は、航空機を利用した海外旅行と比べても同等、もしくは低価格で、1泊あたり1万円台から楽しめる。しかも旅費には船内での食事やアクティビティーのほとんどが含まれるというからお手ごろだ。