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口コミで広がった家族旅行としての魅力

　シンガポール発着のクルーズはとても人気が高いという。シンガポールの人々にとってクルーズは週末旅行のような感覚で気軽に楽しむものだとか。取材に訪れたのはちょうどクリスマス休暇直前。乗船客のほとんどが家族連れで船内には子どもがあふれていた。

2歳の女の子と7歳の男の子と一緒にご家族で乗船。男の子は2回目でプールで遊ぶのを楽しみにしているという

「プールが広くてイベントもたくさん。特にドリームワークスのキャラクターと触れ合えることに子どもたちは大喜び。何よりも、クルーがフレンドリーだし、設備もしっかりしているので小さい子どもが一緒でも安心」と話すのは今回が2回目の乗船というご家族。2歳と7歳の子どもと一緒にプールサイドでくつろいでいた。

2回目という夫妻と18歳の娘さん、友人夫妻。友人夫妻は今回が初めて

　「前回とても楽しくて、子どもよりも私たちのほうが楽しんでいたくらい。だから今回は友人夫婦も誘って乗船した」とは、18歳の娘と友人夫婦とともに乗船したご夫妻。

インタビュー中も男の子は目を輝かしてキョロキョロ。ご夫妻もワクワクしている様子が伝わってきた

　初めて乗船したという4歳と7歳の子どもを持つ夫妻は「シンガポールではクルーズは小さい子どもを持つ家族にとても評判が良い。友人から、アクティビティーがたくさんあって楽しいとすすめられて乗船してみた。船内に入ったとたんに子どもがソワソワして早く遊びたくてしょうがないみたい」と笑う。

3世代で乗船している家族も多かった

3家族の話で共通していたのは、アクティビティーとイベントの充実度の高さだ。体を動かして遊ぶものから、エンターテイメント性の高い本格的なショー、最新映画の上映、タオルで動物を作る教室などもあり、自由に選んで楽しめるのが魅力。

　今回はクリスマス休暇直前の週末だったために客室は満室。残念ながら出航前の見学だけとなった。わずか5時間足らずの滞在だったが、あちらこちらで行われているイベントを楽しんで、ランチもカフェタイムも満喫した。乗船客は子どもも大人ものびのびと滞在を楽しんでいたのが印象的。肩肘張らずにカジュアルに過ごせる週末旅行として日本でも今後は、クルーズ旅行が有力候補になりそうな予感がする。

（文／広瀬敬代）