【古デザインジャケットのよみがえらせ方】

 問題の襟の詰まり感を解消するには、襟の形を変えてしまえばいいんです。お近くの洋服のお直し屋さんでぜひこのようにお願いしてみてください。

 「段返り風に、プレスをして、Vゾーンを広げてください」

 段返りというのは、主にメンズのジャケットで使われる用語で、ボタンが隠れるくらいに襟を広げること。3つボタンジャケットでも、一番上のボタンにかかるように襟をプレスすれば、正面から見えるボタンは2つ。Vゾーンがスッキリと開きます。

 古い服を”お直し”するというのは、あまりなじみがないかもしれませんが、ぜひ活用していただきたいテクニックです。

 イチオシする理由は、単に「もったいないから」というものではなく、昔の服のほうが布地がいいという事実があるからです。10年以上前の服は、ファストファッション全盛期の今と比べて、使っている布地が上質で丈夫なことが多いんです。だから、型を直すだけで、新品同様に復活する可能性を秘めているのです! ぜひ一度試していただきたいです。

 ちなみに、厚い肩パッドを取ることも、お直し屋さんでは朝飯前。パッドを取ることで、かえってシワが寄りそう場合の調整もできるので、相談してみるといいと思います。

捨ててきたNo.2 黒のリブタートルニット

 これも皆さんのクローゼットでよく見るアイテムですが…

 「詰まって見える!」「太って見える!」「下がって見える!」と、あまりいいところがありません。詰まって見えるのは、一目瞭然ですね。顔が大きく見える悲しさったらありません。

 太って見えるのは、リブの素材感がどうしても膨張してボディラインを大きく見せてしまうから(リブタイツも同様です)。