汗や涙、唾液からも感染するB型肝炎。感染した赤ちゃんは9割が慢性化
B型肝炎とは、文字通りB型肝炎ウィルスに感染しておこる肝炎で、世界の人口の3.5人に1人の人が感染したことがあると言われています。
成人以降に感染すると一過性の感染で終わりますが、3歳までの赤ちゃんが感染するとほとんど症状がなく、9割が持続感染します(キャリアと呼びます)。
成人以降に発症する肝がんや肝硬変の多くが、赤ちゃん時代に感染したB型肝炎ウィルスに起因していることが立証されています。その多くは出産時の母子感染と考えられますが、最近になって感染者の涙や汗、唾液からも感染することが分かってきました。
感染年齢によるB型肝炎の経過(国立国際医療研究センター 肝炎情報センター)
次ページから読める内容
- 保育園でのB型肝炎の感染に注意。母子のみでなく父子感染も
- 集団生活に入る前にB型肝炎ワクチンを接種しておく
- 任意ワクチンのB型肝炎、ロタ、おたふくを無料化した千葉県いすみ市