学び、成長のチャンスがたくさんある!
船の上では景色が変わらないから飽きるのではないかと思いがちだが、村田さんは「港に入るときは、周りの景色が変わり、どんな寄港地かワクワクし気分が盛り上がります。橋をくぐる際には、ぜひ甲板にでて。橋の下すれすれを船が通るスリリングな体験も味わえます。海上でも時間によって海の色や空の様子が違うし、船上からみる朝日・夕日は特に美しく、楽しみにしている人も多いですね。虹もよく見え、鳥が狩りをする様子やトビウオが沢山飛んでいる姿なんかも見かけたことがあます。さらに夜は満天の星空でロマンチックです」。(村田さん)。滞在していると甲板のデッキチェアやプールサイドなど気に入った場所ができ、そこで景色を眺めたり、音楽や読書を楽しむ人も多いのだそうだ。
では、すぐに飽きてしまう子どもにとってはどうだろうか?
「子どもが大好きなプールはもちろん、イベントやアクティビティーが充実しています。ドリームワークスのキャラクターのパレードや一緒に写真が撮れるイベントもあり、子どもは大喜び。アイススケートショーは迫力満点だし、実際に滑走もできます。アクティビティーでは、ロッククライミングが人気です」(村田さん)。子どもにとっても遊びつくせないほどに充実しているようだ。
さらに、日本発着の場合は、日本人スタッフが充実していて、乗船客も大半が日本人。船内の85%は日本人になるため、乗船中に言葉の壁に悩むことはない。ただ、スタッフは世界中から集まっており、船内の公用語は英語で、船上はグローバル。英語が飛び交っている。
「子どもは海外から来ているお子さんとも、子どもなりにどうにかコミュニケーションしようとしますし、スタッフもフレンドリーで子どもに気軽に話しかけます。日本では、少子化、核家族化が進んで子どもの価値観が狭くなりがち。船上ではさまざまな国籍のスタッフや乗客と触れあうことで、グローバルな感覚が自然と身に付く貴重な機会といえます」。普段の生活では出合えないことが体験でき、見過ごしがちなことに気づくことも多いのだそうだ。