情報収集は、テスト勉強でも仕事でも効率アップに欠かせない。テストに出るポイントはどこか、効果的な勉強法はないか、いい参考書はないか。学校現場に来ても、日々思う。「変えられない」と諦めていたことが、1回の検索や電話で解決することがある。進路選びにも、情報収集は大切だ。

 「失敗を放置しない」態度は先ほども説明したように、PDCAサイクルを回して成長するために必須だ。悪いテストの点に打ちのめされ、苦手意識だけを残すのは最悪だ。悪い点には理由がある。分析し、次のテストに活かす。私は「間違いノート」を作るよう指導していた。テストで間違えた漢字や英単語などを、ノートに覚えておいてもらう。実力テストや入試の前に、自分が間違えやすい内容が詰まったノートは役立つ。

 怠け心と戦う自己管理能力。見通しを立てる段取り力。質問をするコミュニケーション能力。暗記や演習をこなす持続力。本番でミスなく力を発揮する、集中力。発想力や企画力も大切だ。だが、「基礎となる仕事力」は、定期テストを乗り越える中で身に付けられる。

充実した中学生活を送るために小学校をどう過ごすか

 二学期も終了間近、卒業の時期が近づいてきた。担任の先生と相談して「敷津小6年・100日プロジェクト~中学と未来へつなぐ100日間~」を立ち上げた。残りの日々でやるべきことを再確認し、行事や学習の目標をはっきりさせる。同時に、未来の可能性を広げるキャリア教育の授業も行う。1年生から積み重ねてきた力の再確認と、中学への橋渡しになる大事な100日だ。

 小学校でできることは全部やって、送り出してやりたい。

6年生は複数の小学校合同の行事が多く、中学校生活をイメージさせている。先日行われたスポーツ交歓会は、長居陸上競技場を走るという、貴重な機会にもなっていた
6年生は複数の小学校合同の行事が多く、中学校生活をイメージさせている。先日行われたスポーツ交歓会は、長居陸上競技場を走るという、貴重な機会にもなっていた