読み聞かせを大切にしているというママ、パパはたくさんいらっしゃると思います。お膝に座って読んでもらうときのうれしそうな表情、何度も何度も同じ本を持ってくる姿。子ども達にとっても、楽しい時間ですね。でも、ちょっと待って。読んで、終わり。になっていませんか?
「子どもには絵本を与えた方がいい」とか、「子どもは絵本が好きなもの」と思っている保護者も多いように思います。けれど、実際はどうでしょうか? 子どもの喜ぶ姿を期待して絵本を買ってはみたけれど、喜ぶどころか、絵本を開こうともしない・・・。読んであげようとしても、耳を傾けるどころか、じっとしていてさえくれない…。そんな状況に、「うちの子、もしかして絵本が嫌い?」と、愕然。期待がもろくも崩れ去り、不安を覚えている保護者も意外に多いものです。
「絵本を読んでる子はどう違うの?」「絵本を好きになると、そもそも何がよいの?」…今日は、そんな素朴な疑問にもお答えします。
◎絵本の読み聞かせがうまくいく5つのステップ
絵本読み聞かせを始めるときは、文字が少ない「絵」を中心とした絵本を使い、長く語りかけるよりも、一言を何度も繰り返すことで認知を促しましょう。途中で飽きている様子がうかがえたら、その場で終了してもかまいません。絵本に慣れ親しんでいない場合には、大人が期待するほどの反応を見せることはあまりないものですから、本に触れて楽しめていればOKです。
「たかいたかい」や「いないいないばあ」などを、何度も要求してくることがありますよね。子どもにとっては、心地よいこと、楽しいことを繰り返すことで“快感”を実感しています。これを「快動」と私は言っていますが、この「快動」を十分に味わい、ある程度の満足感が得られていないと、駄々をこねたり、わがまま三昧になってしまうことも少なくありません。この「快動」を味わうことができるのが、「行きて帰りし物語(同じフレーズや短いセンテンスの繰り返し)」です。10秒以上、絵を見ていられるようになったら、行きて帰りし物語を楽しみましょう。
ある程度、好きな絵本が出てきても、少しずつ多くのものに触れることも重要です。子どもが選んだ本と親が選んだ絵本をそれぞれ1冊ずつ読む、というのを習慣化していきましょう。好きな絵本に限らず、どの本(行きて帰りし物語)でも最後まで集中して読めるようになったら、いよいよ、ストーリーのあるものに慣れていきましょう。
次ページから読める内容
- ひとつのことからどれだけ想像を膨らませていけるかが大事
- 想像力はいずれ、受験にも役立つ。子どもが自ら想像する経験を
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